1月18〜21日の香港出張、18、19日は朝から晩までクライアントのマネジメントとご一緒させていただいていたので豪華グルメ三昧でしたが、20日は一人残られたマネージャーの方にお付き合いいただき、B級グルメに励みました。一人ウンマンエンするお食事ももちろん美味しいわけですが、僕みたいな下賤な男は幾つになってもB級グルメを愛してやまないのです。
ということで、今回訪問したB級グルメ店のいくつかを紹介したいと思います。
まずは、中環にある「橋香園」という雲南香橋米線という麺料理を出す店。昼時は店外まで地元客が列をなす人気店でした。30種類くらいあるトッピングの中から1〜4種類まで自分の好みのものを選ぶシステム。種類数によって値段が変わります。 中太ストレートのライスヌードルは少し柔らかめですが弾力があり、酸っぱ辛いスープはダシがきいていて抜群に旨い。病みつきになりそうな一品でした。 なおこの店にはスープなしの和え麺もあり、そちらも試してみましたが、やや甘みが加わってクセがあり、スープありの方が断然オススメです。
続いて上環にある「永合成茶餐廳餅店」。土鍋ご飯「煲仔飯」の店です。こちらも昼時を外しても満席という人気店でした。看板メニューという窩蛋牛肉煲仔飯を注文すると、土鍋で炊き込んだご飯の上に、醤油味ベースの牛挽肉と生卵が乗って登場。醤油を少しかけてかき混ぜると、土鍋の余熱でご飯に牛と卵がうまく絡み、丁度良い塩梅になるのでした。上で紹介した麺を食べてから1時間程度しか経っていなかったのに、熱さにはふはふ言いながらぺろっと平らげてしまいました。ロンググレインの米が実はあまり得意ではないのですが、この店のものはふっくらと味わい深く炊き上がっていて、かなり好み。テーブルの横に座る地元の人たちが食べる他の種類の土鍋飯も美味しそうだったので、次回は違う種類にチャレンジしてみたい!
そして、夜な夜な油麻地にある廟街という通りには屋台が出現するのですが、それに合わせて営業している(と思われる)「食為鮮」という店も訪ねてみました。ここでは先客が食べていたご飯「雙腸糯米飯」と牡蠣入り卵クレープ「潮州式煎蠔餅」が美味しそうだったので、同じものが欲しいと指を差して注文。ご飯はチキンと醤油味ベースで炊き込まれていて、中華風の濃厚な味わいのソーセージとよくマッチ。一方卵クレープは、少しべちゃっとしていていま一つといったところ。台北の夜市の屋台で同様の牡蠣入り卵クレープを食べたことがあるのですが、あっちの方がサクッと仕上がっていて美味しかった。結構繁盛はしていたけれど、この店が悪かったのでしょうか。
佐敦にある1957年創業の麺店「麥文記麺家」では、上湯雲呑麺、海老ワンタン麺をいただきました。大ぶりのぷりっぷりの海老が入ったワンタン、ゴムのような食感が印象的な麺、あっさりとしながらも、何と表現して良いか分からないのですが、どこにでもある中華とは少し違った独特の風味があるスープ。三位一体で絶妙でした。他ではあまり食べたことがない味です。1杯当たりのボリュームが少ないので、小腹が空いた時、もしくは、少し満腹時でも食べないと気が済まないような時に、特にオススメ。
最後は、香港国際空港内にある味千ラーメン。麻辣牛肉拉麺、日本語にして四川風激辛ラーメンです。麺はコシが弱く柔らかく及第点までもう少しといったところですが、スープは唐辛子と山椒が食後しばらく唇がひりひりするくらいピリッと効いていて、決して悪くありませんでした。ただ、今回は興味本位で入ってみたけれど、わざわざ香港でこのラーメンを食べる必要はないかもしれません。
それにしてもこのチェーンが、フランチャイズとはいえ海外で708店舗を展開し、香港証券取引所に上場しているという事実は、純粋に衝撃的です。
以上、今回も結局は結構食べていたのでした。香港からの帰国便内で機内食が全く喉を通らなかったことは、言うまでもありません。
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